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2017年 03月 16日
首都東京の花柳界と言えば新橋、赤坂、深川などが思いつくが、新宿区四谷津の守坂界隈にも通好みの花街があった。津の守(つのかみ)という地名は、近隣の荒木町にかつて藩政期に摂津守・松平義行の上屋敷があったことに由来する。
四谷地区協議会によるウエブサイト「四谷まち歩き手帖」によると、「荒木町の芸妓は『津の守芸者』と言われ気品が高く、板前の腕も一流と言うことで新橋や赤坂を避け、荒木町に来る粋客が押しかけた」という。 また、「昭和3年 芸妓屋83軒、芸妓226名、お酌26人、待合63軒 料理屋13軒(引用同)」というから、花街としてはかなりの規模である。「はがき」はその津の守で花形、もしくは看板芸者だったのであろうか。古い録音ながらいくつかの音源が現存し、菊池淡水などの大物尺八奏者がバックを務めている。 山中節に関しては、ニッポノホン(日本蓄音器商会)から2枚が確認されている。このレーベルはスタークトン(三光堂)、オリエント(東洋蓄音器)とともに古い歴史を持ち、これらの会社が合併などの末、昭和3年に設立した会社がコロムビアである。したがって、コロムビア設立以前に本CDに採録されたニッポノホン盤15266は、かなり古い音源ということになる。 「堺屋席なべ」の山中節収録盤(ニッポノホン15178)が大正12年9月発売とされているので、大正12年から13年の録音と推定される。むろん初代米八が正調を確立するはるか以前で、ことによると力彌によるレコーディングの前かもしれない。それにしてもこの山中節は現在のメロディーラインはとほとんど変わらない。山中節の基本的な曲構成が当時関西、関東でもすでに広まっていたというのは、山中節の起源をたどるうえで興味深いものだ。レーベルの画像はもう一枚である16718盤のもので、こちらは昭和2年4月との記録がある。 なお、「はがき」の所属については国会図書館など一部「新鈴木」としているものがある。なんらかの理由があるのかは不明だが、おそらく誤記であろう。 (No.12 Disk1-12,13)
by sarakus
| 2017-03-16 04:01
| 山中節音源ライナーノーツ
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